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跳び箱って案外危険なんですね


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予想していた以上の事故件数となる

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横浜市鶴見区の中学で生徒が跳び箱から落下、下半身不随に 小学校では跳び箱事故頻発 - (1/1)|ニフティニュース

ニュースを漁っていて気になったのですが、器械体操関連の事故というのは結構多いようですね。

特に跳び箱に関しては毎年の事故発生率が非常に多いので危険な運動であるように感じます。

 

ニュースでよく見るのはピラミッドなどの組体操だったため、器械体操(跳び箱)が原因というのは意外でした。

 

人は軟弱になったのか

このニュースを知ったきっかけは以下のまとめをを見たことなのですが、「ひ弱すぎ」などといったコメントが多いのです。

痛いニュース(ノ∀`) : 小学校で跳び箱事故が頻発、一年で5000件超 着地に失敗して下半身不随になった生徒も - ライブドアブログ

しかし、本当にそうでしょうか。

記事を読む限り15歳の少年が5段という低い段数を飛んだということなので、逆にあまりに低すぎて勢い余ってしまった可能性もありそうです。

 

また、以下の資料によると死亡・重度の障害事故は過去より減少傾向にあります。

http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/jyujitsu/__icsFiles/afieldfile/2016/06/23/1323968_1.pdf

人間がひ弱になったことが原因であれば器械体操関連にかかわらず事故発生率は増えると思われるため、一概に軟弱になった・運動神経が落ちたと考えるのはあまりに乱暴です。

器械体操の指導が難しいのではないか

跳び箱の事故は2016年には小学校だけで年間1万5000件起こっています。そして重度の障害を抱えた小学生が19人いるそうです。

事故件数は組体操の2倍以上 「跳び箱」に潜む危険性 - ライブドアニュース

組体操に比べて2倍を超える発生件数です。

同程度の回数の授業が行われていると仮定すると、あまりに多い事故件数です。

 

上記に上げた記事では「器械体操を専門的に学んだ教員がいない」ことが挙げられています。

器械体操というのは、自重に加えて道具の力が加わる分、慣れずに実行すると予想外の結果を生む可能性があります。

跳び箱で言えばロイター板(踏み台)の力を加味して計算を行う必要があります。

また、道具自体の整備等が十分に行われているかを判断する観察眼も必要となるため、敷居が高いです。

 

特に小学校には体育専門の教師がいるとは限らないため、指導が行き届いていない可能性は高そうです。

現在は器械体操を行うことが義務付けられているのですが、指導が十分に行き届かないのであれば、その前提を変えることも必要なのではないでしょうか。

 

まとめ

跳び箱で事故が発生する原因を追ってみると、個人の運動能力の問題というよりは、器械運動を行う環境・指導の現状が問題なのではないかと考えられます。

事故が多発している現状を考えると、いっそ跳び箱の授業自体を見直す必要が出ていると考えます。

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