フリーランスが語る投資シリーズ 第2回 優待株は言われるほど悪くないが優待自体には額面通りの価値はない
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優待株は案外利益を出しやすい
間が空きましたが、投資シリーズの続きです。
株式投資をする際、私の基本スタンスはスイングトレードですが、今のように時間がないことが考えられる場合は、中期から長期保有も考えます。
そのときには株主優待がオトクな株を狙うこともあります。
値崩れしている時が買い時
株主優待がある株の買い時は、決算日または株主優待の確定日(企業によって決算日でないことも多いので事前調査が必要)の後、急激に値下がりするときです。
株主優待が良い株は残念なことに、業績が良くても下がることもあります。
しかしながら、逆に本来の企業価値よりも値段が下がってしまうのであれば、そのときに買っておけば揺り戻しで本来の価格に戻るだけで利益を出せます。
流動させなくても良い資金があるのであれば、そのときに買っておいて、次の決算や優待日の前に売ればそこそこ安定します。
売らずに持っておいて配当金や優待をもらっても、慌てて売るようなことをせずにそのまま保有しておけば大抵は元の値段へ戻るので、それはそれで利益を出せます。
(決算直前に売って値下がり後に買い直したほうが利益は出やすいですが。)
株主優待に額面ほどの価値はない
とある企業が、1000円分の自社製品を株主優待を出すとしていたとします。
しかし、消費者にとって本当に1000円の価値があるとは限りません。
私は1000円分の優待としてハンカチ2枚をもらいましたが、それくらいなら100円ショップで買っても問題ありません。
(配当金が良い企業だったので保有していたら、おまけでハンカチがもらえた程度の認識です)
5000円分のカタログなどももらいますが、カタログ内に5000円払ってまでほしいというものはそうそうありません。
この手の優待は、普段買わないものを、他人のお陰で手に入れる機会がある程度のものだと思っておけば良いです。
そう考えると、鯖缶やブリザーブドフラワーなどの商品がそこそこ以上に魅力的に見えてきます。
QUOカード狙いはやめとけ
金額通りの株主優待というと、QUOカードや図書カードなどの金券を優待としている場合がありますが、それを目当てにすることは止めたほうが良いでしょう。
なぜなら、そういった企業は業績が向上または下降してくるといきなり株主優待を止めてそのせいで株価が下がるという悪循環に陥ることがあるからです。
客寄せ商品としてQUOカードを用意しておくような場合があります。
成長株だと思う企業がたまたま金券を優待にしているのであれば問題は無いのですが、そうでない場合は、結構高めの確率で優待変更があることは頭に入れておいたほうが良いです。
金券でも自社の商品券の場合はそうそう変更はないので、金券がほしいならそういう企業にしておくことが無難でしょう。
(それでも、いきなり要らないようなものに優待が変わることはありえます。(経験談))
まとめ
株主優待株自体は利益を出そうとする分にはそこそこ狙い目です。
ただし、短期で利益を出すよりは、下落時を狙った中~長期保有に向いています。
資金に余裕がある際には選択肢としてはありでしょう。
しかし、株主優待そのものを目当てにした株の購入は気をつけたほうが良いです。
提示される値段ほどの価値がない、取りやめ、変更などのリスクはつきまとうため、面倒が増える可能性があります。
余談
私の優待株の購入テクニックです。
- 年のはじめくらいに出る株主優待ハンドブック系の本(ぶっちゃけどこの本でもいい)を買います
- 読んで美味しそうな株をマークしておきます
- 決算シーズンを越えるのを待ちます
- 下落後にマークしておいた株が購入基準(各自で決める)かチェック
- チェックを満たした株を購入候補に入れます