面白いマンガをテーマ別に紹介してみる:料理編
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おいしいものが食べたいです
肉極道の3巻を読んでいたらボルシチが食べたくなってきました。
比較的近いロシア料理店でコースが5,000円、別の店でランチだと1,800円か。
迷う。
鉄鍋のジャン!R 頂上作戦
鉄鍋のジャンの続編中華料理マンガ。
前作は強烈な(ヤバい)料理とジャンの(凶悪な)性格が売りだったが、その辺はすっかりマイルドになっている。
物足りなくなった分、万人向けになったともいえる。
全般的に料理がおいしそうになっていて素直に食べたいと思える。
純粋なインパクトだけなら最初に出てきた担々麺が一番大きいくらいである。
しかし、1人前で300匹のクルマエビの味噌・エビ油を使ったエビチリやらOGビーフのオーストラリア風味など、シンプルながらその分うまさを追求した料理が中心となっている。
画力は特別高いというわけでもないのにも関わらずおいしそうと思えるのだから不思議である。
ジャンの性格が前作より丸くなり料理から毒気が抜けた分、粗探ししかしない審査員、勧誘を断ったらトラックをぶつけてくるガキなど、外部の問題が際立つ。
前作はジャンにも問題があった(ありすぎた)から割とお互いさまで済ませられたが、今回はジャンは精々口が悪いくらいなのでほとんど被害者である。
ライバルとしてふさわしいキャラがいなかったことが前作に比べると不満点か。
※ブルーとはいい勝負・佐藤田には苦戦していたように見えて、よく考えたら怪我(骨折)+大会(料理勝負5回)後の状態で常に圧倒的なハンデありの上で勝っている。
全10巻と比較的短いのでだらける前に読み終わるのも悪くない。
肉極道
読むとひたすら肉が食べたくなるマンガ。
ストーリーは基本的にワンパターンで、
- 肉食堂あさくらでまずい肉料理が出る
- 肉極道と呼ばれるヤクザ風(本名・素性は不明)の男がブチ切れる
- 何故か始まるクッキング教室
以上
これだけ見ると面白そうとは感じにくいが、丁寧な料理描画が行われ、肉への愛がひしひしと伝わってくる。
また、極道と呼ばれつつもギャグ展開以外では暴力はない(あくまで肉極道の威圧感とまずい料理を出した料理人への叱責のみ)ため不快感はない。
読んだ後の満足感は非常に高く、肉が題材のため実践も行いやすい。
手軽に行えるということではレシピとしても優秀と思える。
なお、1巻を読んだ後にステーキが食べたくなり某チェーン店に行ったが、
- ドリンクの注文間違え
- ライスに髪の毛入り
- ぶっちゃけ肉(サーロイン)がまずい
というトリプルコンボを食らったせいでうまい肉への欲求は満たせなかった。
解せぬ。が、この漫画を見る限りしっかり料理していない肉がまずいのは必然でもある。(1,600円でこれだとちょっと悲しい)
料理をしたい欲求を揺さぶってくるにくい作品。
まともなキッチンが欲しい。
※私はなんだかんだで料理をつくるのは好きなのです。
そして、ボルシチとピロシキが食べたい。
本日のバーガー
ハンバーガーを題材にした料理マンガ。
ハンバーガーに魅せられて大手商社を退職した主人公が、自身の店で最世界のいろいろな種類のバーガーをストーリーに合わせて提供していくオードソックスなストーリーです。
3巻くらいまでは人間関係のごたごたが冗長さを感じさせるが、肉を使わないハンバーガー、羊肉を使用したハギスバーガーなどシンプルながら奥深いハンバーガーの世界を楽しめる。
そして、すごくハンバーガーが食べたくなる。
なお、個人的に主人公よりもライバル店の店長のキャラクターが良いと思う。
最初は高慢な印象が強かったが、自信ゆえに八百長で勝たされたことに憤る、融資のために自店の店員に諫められて主人公にアドバイスを求める、融資が下りても自身の求めるハンバーガー像と異なるため誠実に断る、自店の店員の試作バーガーを主人公と食べる、主人公の店にファンの野球選手が来ると知ったら仕事後にやってきてサインをねだる、高級な肉でも品質が悪ければ取引を停止して妥協せず取引先を探すなど、成長物語や掛け合いとしても面白い。
主人公は割と最初からスーパーマンで人間ができていて朴念仁なタイプである分、立ち位置が違う第三者を加えることでうまくマンネリを防いでいます。
ハンバーガーの定義は何かをハンズで挟むという極めてシンプルな料理ですが、それを突き詰めていくとここまで行くのか、と感心させられます。
番外編:バキ、範馬刃牙
料理マンガではなく格闘マンガ。
しかし、Tボーンステーキだとか、Tボーンステーキの骨とか、烈海王の中華料理、14Kgの砂糖水、範馬勇次郎の食事シーンとめかぶの有名な例のセリフなど、食欲をそそるシーンが多々あります。
下手なグルメマンガよりもうまそうです。
これはもうグルメマンガと言っても過言ではないのでは?
まとめ
よい料理マンガの条件は、
- 料理に対して真剣であること
- おいしそうに食べること
- 下品になりすぎないこと
じゃないかと思います。