サイバー大学の最大の欠点
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思考をすることがあまりに少ない
サイバー大学で1.5年授業を受けたわけですが大体不満事項が出そろった気がします。
論述の少なさは致命的
授業に出るだけで単位がもらえるというわけでなく、必ずテストを経由しているのは良いことなのです。
ですが、論述の課題がほとんどありません。しかも、期末テストまで選択形式になっているため「考える」ということが必要ありません。
つまり、知的能力を計るような成績評価がされているわけではありません。
授業のレジュメさえあればすべてが事足りる状態です。
それまでの授業で得た知識などから適切な課題を与えられて、自身の考えを述べる。それに対して専門的な観点から評価してもらう。ということが本来あるべき姿だと考えますが、実際には暗記と変わりません。
いや、テストにはレジュメ持ち込みが可能なので、暗記よりも程度が低いです。
入学する前より知識は増えましたが思考能力が向上したとは到底思えません。
本来もっとレポート課題があるものと考えていましたが、ほとんどの科目でレポートはなしまたは1回のみであるので論述の機会は非常に少ないです。
個人的にはすべての科目で2~3回に1回はレポートを義務付けするべきと考えます。
(学生側だけでなく講師側も大変になりますが)
以前の記事で「ITプロジェクトマネジメント演習」が最も難易度が高かったっと書きましたが、本来はこれが標準であるべきだとさえ考えます。
一方通行の授業
教員・学生とのコミュニケーションの取りづらさなどいろいろと問題はありますが、そもそもの授業が学生へ一方的に通告することを目的としており、学生から講師へ質問を投げかけられることを前提としていません。
それゆえに、授業で使われたレジュメ以上のことが身につきません。
質問しようにももう一回レジュメを見れば「なんとなく理解した気になる」ので積極的に質問することはありません。
講師がロボットでも今のところ困ることはないです。
ボーカロイドとかでもいいんじゃないかな。
ディベートが討論じゃない
各授業の課題で「ディベート」が設定されていることがありますが、その名の通りの議論・討論ではありません。
一切の討論はなく、ただ掲示板に意見を書いて評価されるだけです。
評価基準も厳しいものではないのでさしあたりのないことを書いておけば問題ありません。
すごくぶっちゃけてしまうと
サイバー大学に4年在学するのは精神的にかなりきついです。
2年がせいぜいで、新鮮に感じたのは最初の半年くらい、次の半年には攻略のテンプレートが出来上がり、次は作業をこなすだけになっています。
サークル活動などがないことからあまりに時間を持て余すので、専業の学生となることだけは避けるべきです。
社会人が仕事をしながら勉強するにはちょっと物足りないくらいの難易度です。
学費の割にはかなりコストパフォーマンスは悪いです。
双方向の授業ができるようになってほしい
インターネット大学に望むことですが、双方向の授業を行い「考える」ことを前提とした構築としてほしいです。
今のままではアウトプットする機会があまりに少ないので、せっかく得た知識を腐らせることになってしまいます。
時間を決めてリアルタイムのチャットでディスカッションすることなどインターネットを活用した授業を展開するべきです。
社会人学生になって求めているのは能力の向上であるため、現状の淡々と課題をこなす状況には不満が強いです。
ここまで書いたけれど
インターネットで大学の授業が受けられるっていうことが、とてもありがたいことに変わりはありません。
ただし、そのうえで求めるのは、もっと学生として能力を身に付けることです。
現状ではあまりに難易度が低すぎることが不満なのでもっと深く勉強する仕組みが欲しいです。
まだまだインターネット大学は発展の余地があると思うので、もっと学習するための環境が整っていってほしいものです。