最近は「復讐物」のストーリーにハマる
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復讐のためだけに戦うストーリーは案外おもしろい
目的がぶれないので復讐をテーマにした作品は根本がしっかりしていることが多いです。
当たり前ですが基本暗い話が多くなりがちですが、その中にあるちょっとした救いが際立ちます。
精神的に余裕がある時にはこういった復讐ものを読むのはとても楽しいです。
(余裕が無いときに読むと心が荒む)
個人的におすすめの復讐物
ガン✕ソード(アニメ)
第1話の中盤まで見ないとわからないが、ロボット戦闘物アニメ。
徹頭徹尾、主人公がカギ爪の男を殺すためだけに旅をする物語。
そしてヒロイン(故人)への愛を貫き通す話。
馬鹿(ラスボスにまで言われる)だが、最高にかっこいい童貞。
そしてみんなの笑顔(オリジナル笑顔)が素晴らしい。
一度だけ折れかけるが、大方の人が予想する通りヒロイン(故人)への愛であっさりと復活するので安心してみていられる。
ニンジャスレイヤー(小説・マンガ・アニメイシヨン)
ネオサイタマのマクノウチ・スゴイタカイビルで妻子をソウカイヤのニンジャに殺された中流のサラリマン・フジキドが謎のニンジャソウルによりニンジャスレイヤー<ニンジャを殺すもの>となりただひたすらニンジャを殺し続けるストーリー。
忍殺語といわれる独特の言語感を持つが、初見では何を言っているのか分からないが言いたいことは大体わかる。
その世界観故にとっつきにくいが読めば読むほど味が出るスルメのような物語なので、一風変わった話を読みたいのならおすすめできる。
第1部は味方が一人(他は死亡・敵対・2部以降での活躍)なのでかなり殺伐している。
そのため、第2部から読み始めることを勧めたい。
漫画版(3種類ある)のできもかなり良いため、世界観に慣れるためなら無印の1~3巻、時系列ごとかつ少年漫画的アトモスフィアを楽しみたいなら殺(キルズ)を先に読むことをお勧め。
※Wikiから無料で読める
現在は第4部が進行中で、主人公交代が発生している。
フジキドに比べると荒々しいが、人間味が強い良い主人公である。
間違っているようで案外間違っていない日本観から、未だに作者は日本人なのではないかと疑っている。
ダイモンズ(マンガ)
友人だと思っていた相手に妻子を殺され、自らも両腕を切断され、「ゼスモス<接続する力>」で鉄の腕を身に着けたヘイト<主人公>がナノテクノロジーを使いこなす強敵をただひたすら殺し続ける話。
個人的には、チャンピオンで連載していたマンガでも最高傑作の一つだと感じている。
最後に救いがあったのかは読者の想像にまかせるところになるが、そのはっきりしないエンディングが切なくて良い。
最近Kindle版がようやく出たので読み直し中。
ゴブリンスレイヤー(小説・マンガ)
正確には復讐者ではないかもしれないが、故郷を最弱のモンスター<ゴブリン>の群れに滅ぼされたため、ただひたすらゴブリンを殺すために知恵を絞り、策を練りゴブリンをスレイし続ける話。
小説版、漫画版ともに出来が良い。
ただし、ちょっとピンチ(ゴアの比喩表現)が多いので慣れるまではきついかもしれない。
※最初の話から、パーティが壊滅(惨殺、毒殺、陵辱)があるので、面白いが勧めにくい
あんまりなゴブリンの殺し方に周りはドン引きするが、基本的には徹底的な和マンチ(知恵を凝らすマンチキン)なので、見ているだけなら楽しい。
小説の第1巻の中盤以降はパーティーで行動することが多く、主人公が丸くなってしまうことを危惧していたが、そんなことはまったくなかった。
むしろ、ダメ出しされるたびに屁理屈で乗り越えていくので、それが楽しみになる。
なお、ゴブリン以外でスレイされた相手は被害者扱いされる。
(オー何とかさんとかに至っては名前さえ知らない・忘れられる)
そういった意味では、小説版5巻は初めてゴブリンスレイヤーの被害者が出なかった巻となる。
※もちろん、ゴブリンはスレイされ、ちょっとピンチな人たちは出てくる
まとめ
復讐ものは結末が想像しにくいのが楽しいです。
諦めたり、諭されて止めたり、途中で力尽きてしまったり、達成してもハッピーエンドとは言えなかったりで、報われない話も多いです。
暗い展開が多いので精神に余裕は必要ですが、骨太なストーリーを楽しむことができるのでおすすめです。